これは面白い!FOSTEX AR101L AUDIO RETRIEVER

06/12/2016

もっと簡単にミキシングできるリグってないものでしょうか?
やっと見つけて使ってみました。

ミキシング録音とデジカメの音に悩む


 
以前、お話ししましたが、私は携帯受信機からの音声をミックスして録画する事があり、
ビデオ時代は、マイクの上にモノラルの耳掛け型のスピーカー?イヤホン?ヘッドホン?
を付けて、同時に録画・録音しておりました。

しかし、ビデオカメラで撮影していても取回しが面倒な事を、
さらにデジカメでやるとなると頭が痛くなってきます。
随分、色々な事を調べました。

簡単にミキシングするには?

マイクと、受信機の音のバランスは、受信機側のボリュームで調整するとして、
2つの3.5mmプラグを、1つにミックスする方法を考えたり、
ミキサーを挟む方法を考えたり…
たったこれだけの事なのに、結構面倒なんです。

マイクとLINEの入力の違いとか、受信機側がモノラルだったりとか
ミキサーの大きさだったりとか…

一番の問題は、ミキシングするのにヘッドホン出力をどうするか…です。
受信機の音が大きすぎると耳触りなので、モニターしながらじゃないとダメなんです。
環境によって音量も違うので、いつも同じボリューム設定でよいわけでもありませんし…

ICレコーダーを使ったら?

一番先に、気付いたのがICレコーダーで録音するという方法です。
ICレコーダーって、2チャンネル=ステレオオンリーだと思いこんでいたのですが、
4チャンネル録音できる機種もあるんですね。
(そんな事も知らないのかと言われそうですが)
これを介して、ICレコーダーのパンニングを使えば、
モノラル音声も、中央に配置できます。

 
そこで購入したのが、Tascam DR-40 VERSION2でした。
音は申し分ないし、これでオッケーと思ったんですが…
脚に据えて使う分には問題無いものの、手持ちで使うとなると前後に長いので
どうしてもレコーダー本体に接触してしまうんです。

ICレコーダーのマイク先端が、前に倒せれば、
縦にセッティングすることで、この問題を回避できるんですが、
どこのメーカーも、同じ作りなんですよね。
ちょっと考えてくれればな~と思いました。

どちらかというと、三脚に据えて録画する事が多いものの
やはり手持ち撮影の事を考えると、どちらも満足できる方法が欲しくなり、
またしても、ミキサー選びをしていました。

FOSTEX AR101L AUDIO RETRIEVER

と、グーグルの画像検索で、面白い物が見つかりました。
デジカメネタでも見た事の無い商品です。

FOSTEX AR101L AUDIO RETRIEVER(メーカーサイト)
カメラの上にマイクというのは良く見ることですが、それに似ています。

仕様を調べてみると、コイツも4チャンネルミキシングできるんですね。
(ステレオ+ステレオかモノラル+モノラル、若しくはステレオ+モノラル)
しかも、ヘッドホン出力もあります !
なんせ、軽い!
早速、購入してみました。

同梱のモノラルマイク2個は、頼りなさそうなので
先に購入した、TASCAM TM-2Xを片方のジャックに差し込み、
もう片方のジャックに、受信機からのプラグを差し込みます。
あとは、モノラル側のパンニングを中央にして
受信機とマイク側とのボリューム調整をすれば、問題無く録音されます。

なんといっても、軽くて小さいのがいいです。
さらに匡体が頑丈です。
カメラ上部にマウントして、手持ちしても邪魔になりません。

ちょっと問題が…

残念ながら、問題点もあります。

スイッチを切ると設定が元に戻ってしまい、受信機側のパンニング等、再設定が必要なんです。
しかも、その設定時に確認するインジケーターの
消灯、点灯、点滅のパターンを記憶するかメモを貼っておくかしないと、
自分が今、何の設定を操作しているのかわからなくなります。

これには、最初、戸惑いました。
全体のボリュームを調整しているつもりが、
ヘッドホンのボリュームを調整しているだけだったり
パンニングと、チャンネルごとのボリューム調整を間違えたり…

小型化するためにモニターではなく
インジケーター表示にしてある以上、止むをえませんが
咄嗟の撮影は、困難ですね~

また、ヘッドホンアンプの為かと思われますが
意外と、バッテリーの減りが早いんです。
結構、こまめにパワーオフしてたんですが、
それでも、「ありゃりゃ」ということがありました。
まぁ、単4ですから乾電池も充電池も売ってますし
予備を持っていれば、良い事かもしれません。

音に関してはどうなんでしょう?
特に、着色された印象は持ちませんでした。
マイクの特性のままカメラに送られている…
そういう印象でした。

再掲 FZ1000 関門橋で動画テスト
汽笛以外、大きな音が入っていないので、参考にしにくいですね。
受信機は繋がっていません。
紆余曲折の末、ようやく手持ちできるセットができました。

ICレコーダーは三脚使用なら

DR-40 VERSION2は、廃番になり後継機が発売されました。

あえて申し上げておきますが、
DR-40(DR-44WL)がダメなのではなく、
私の使い方にそぐわないというだけの事です。

4チャンネル録音できますし、
操作しやすかったですよ。
比較すれば、いろいろ不満も出てくるかもしれませんが、
カメラ記録の音よりは、ずっと良い音で録音されます。
いずれ、カメラの音とICレコーダーの音の比較も
お伝えしたいと思います。

 
と、FOSTEX AR101L AUDIO RETRIEVER販売終了だとか…
面白いリグだったのにな~
後継機出ないかなぁ…
こちらは、現役です。