露出補正とは?

18/07/2016

露出補正を御存じですか?
使った事が無いという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
露出補正は、どういう時に必要になるのでしょうか?

「人間とカメラの適正露出は違う」ときもある

基本的にフルオートで撮れるはずなのに、露出補正とは?と思いませんか?

手を加えなくても撮れるからオートのはずです。ところが、全て適正露出で撮影できているかというと、実際は厳しいですね。

カメラが、マニュアルでしかなかった頃には、絞りを開閉すれば済む話なので、露出補正という言葉は意識されていなかったんじゃないかと思います。

では、どういう時に露出補正が必要になるのでしょうか?

「露出アンダー」とは

スマホでの写真撮影の例ばかりで恐縮ですが、屋外を背景に室内で人の写真を撮ると、人が全体的に暗く写りませんか?

これはカメラのセンサーが明るい方に反応してしまい、それに従ってカメラが絞りを絞ってしまうからなんです。もちろん画面内の人物と背景の面積の比率によって露出は違ってきますが、概ね人物が暗く写ることと思います。

耳にした事があると思いますが、これがいわゆる「逆光」というものです。

外で、撮影していても逆光状態は起こります。

反射率の高いものを背景にした被写体を撮影した場合も、同じ結果になります。被写体の背景に路面に当たった光があったり、明るい色の壁がある場合です。

このような場合、被写体自体の露出が適正になるように、露出補正が必要になるわけですが、被写体が暗い場合には、プラスの露出補正が必要になります。

どの程度露出をプラスするかはケースバイケースなので、一概に言えませんが撮影した画像を確認することで補正値は調整できると思います。(一枚しか撮影する暇が無い時には、どうしても勘が必要になりますが…)

時間に余裕がある場合には、ズーミングして(部分的に拡大して)被写体だけの露出値を見ておくという方法もあります。

ただし、頬など反射率の高い部分を計ってしまうと意味がありませんので、極端な反射が無ければ、衣類などの露出を計ると良いでしょう。

カメラの設定によって露出を変えて何枚か連写してくれる機能もありますが、毎度解除したり設定しなおしたりするのもまた面倒なので、どちらが良いかは、好みの分かれるところだと思います。(ストロボを使っている時には、使えない機能ですね)

「露出オーバー」とは

また、背景が黒っぽいあるいは被写体そのものが黒っぽい場合に逆の状況になる場合があります。

色によっても逆の結果が発生する場合が起こります。(反射率の違いですね)普通の反射率に見える被写体なのに、妙に白っぽく写ってしまう時があります。(SLの撮影で起こりがちです)

人間の眼とカメラの感度との違いでこうなるわけですが、この場合には先ほどと逆の露出補正が必要になります。

マイナス側に露出補正するわけですね。

逆光時の露出補正に比べると補正値は小さい場合が多いですが、先ほどの方法で逆の調整を行えば良いと思います。




「露出補正」時の注意点

露出補正の際に、忘れてはならないのが、前に話した被写界深度の事です。

逆光時の露出補正で、絞りを開ける場合ですが、絞りを開けるという事は被写界深度が浅くなるという事ですので、絞り値によっては注意が必要です。

余裕があるならば(被写体ブレを起こす心配が無ければ)、絞りを開けるのではなくシャッタースピードを遅い側に設定する方が良いかもしれません。(こういう時ほど、手振れ補正に感謝する事はないですね~)

面倒なのは、カメラの設定によって補正される内容が変わるということです。

シャッタースピード優先ならば絞りが変化し、絞り優先ならばシャッタースピードが変化します。構わず露出補正してしまって、被写界深度が浅くなる事には注意が必要です。

写真技術論を展開するつもりはありませんので細かい話は致しませんが、露出を考える時、本当は寛容度とかラティチュードという面倒な話があります。写真の明るさには、捉えられる範囲がある…と漠然と覚えておいていただければ良いと思います。(真っ暗から、真っ白までは収まらないということです)

意識する必要があるのは、被写体に合わせてどこからどこまでの明るさを適正と考えるか…です。窓の外の景色に露出を合わせるか、窓際に立つ人に露出を合わせるかを考えるということですね。

余談ですが、どちらも活かしたいときに必要になってくるのが照明装置です。最近は、カメラの寛容度(ダイナミックレンジ)が広くなってきたので照明無しでもアプリで補正できるようになってきましたが…

「結論」?

お手抜き感満載の言い方ですが簡単に言えば、

被写体が、暗い→プラスの露出補正=絞りを開ける

        若しくはシャッタースピードを遅くする。(感度を上げる)

被写体が、明るすぎ→マイナスの露出補正=絞りを閉じる

        若しくはシャッタースピードを速くする。(感度を下げる)

ちなみに私は、シャッタースピード優先で絞り値を見ながら撮影しています。被写界深度を考えながら、深度が足りない時にシャッタースピードを下げてます。(絞られる事になります)

 
次回は…

上にカッコ付きで出てきましたので、

感度=ISOについてお話し…した方がいいかな?

ではでは