初めてのカメラ
私がカメラを使うようになったのは、小学校5年生の時でした。
近所で、鉄道写真を撮りたかったからです。
使ったカメラは、一眼レフのような高価なカメラではなく、
父のレンジファインダー式の全部マニュアルのカメラでした。
初めてのカメラ
昔のカメラですから
当然、オートフォーカスも手ぶれ補正もありません。
わからないことだらけでしたが、撮りたい一心でなんとか撮ってました。
幸い、父が写真に詳しかったので、撮影の前後に色々質問することができました。
露出?
一番最初に困ったのは、「露出」です。
見慣れない数字がレンズに並んでいます。
また、分数混じりの数字の入ったダイアルもあります。
なんのために切り替えるのかわかりません…
レンズの数字は、「絞り」
分数混じりの数字は、「シャッタースピード」です。
どうやってこれをクリアしたかと言いますと、
当時は、デジタルではなくフィルムカメラですから、当然、フィルムを使います。
そのフィルムの箱に絞りとシャッタースピードの組み合わせが書いてありまして
それを参考に撮影を始めたわけです。
昔のレンジファインダー式カメラ
もう一つの問題は、「ピント合わせ」です。
一眼レフならば、ファインダーを覗いた時に見える画像が奇麗に見えたら、
ピントが合った(合焦といいます)というような感じで割と悩まずにピント合わせができます。
しかし、レンジファインダー式のカメラというやつは、
二つの像を一つに重ねてピントが合う(二重合焦といいます)のを確認するタイプです。
これが、カメラを向けた方向によっては、
像が薄くて、ちゃんと重なっているのかどうか、とても見にくい時があります。
撮影する前に、何度もピント合わせをし直したりして結構大変でした。
相手が、鉄道なのに連写なんてできませんから(良くて2枚撮れるかどうか)、
ほぼ、一発勝負です。
暗すぎても、明るすぎても、設定した通りに写ってしまいます。
撮った後も、フィルムの現像とプリント代にお金がかかります。
おのずと、一枚撮るための緊張度がデジタルと大きく違います。
デジタルじゃない写真を見よう
絵画展に比べて写真展は少ないですが、昔の写真を見る機会がありましたら、
是非、脚を運んでください。
わかってくる程見方が変わってきます。
苦労の度合いもわかるかもしれません。
今日は、触りの部分までです。
いっぺんに難しい話になってしまうのは、私の主旨に反しますので(笑)
ゆっくりお話していきますね。
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