フレーミング~構図の話 4

28/07/2016

カメラは大事な道具ですが、
カメラに使われてしまっては、本末転倒です。

構図~注意力

ホールディング、ちゃんとできるようになりましたか?

カメラをきちんと構える最大の理由は、
撮影時にカメラが動かないようにする事ですが、
他の理由もあります。

外界、カメラ、自分を結ぶ意識を持つって事です。
なんとなく撮った写真は、なんとなく写るだけです。
逆に一生懸命撮った一枚は、
絵柄がなんという事のない一枚でも見え方が違います。

具体的にどういう事かと言いますと、
画面内をくまなく見る、注視するという事です。
設定を見落としていたり、傾いて構えていたり…

道具の使い方

どんな機械もそうですが、
プロと言われる方々、匠と言われる方は、
同じ道具を使っても出来栄えが違いますよね。

何が違うかと言うと、
注意すべきところを心得ているという事なんですね。
もちろん、経験と勘は大きなファクターですが、
基本的な取り組み方が違うんです。

初心者さんは、まずどんな道具を使うかよく議論しますが、
道具のポテンシャルを最大限に引き出す工夫が必要です。
これから、カメラを購入しようかと思っていらっしゃる方もおられると思います。
ちょっと、こだわって写真を撮ろうと思っていらっしゃる方は、
オートの出来栄えより、いかにマニュアルに近い撮影がしやすいかを考えた方が良いです。
いやでも(笑)注意深く一枚を撮るようになるからです。

カメラに使われない!

最近のカメラは、連写の枚数も増えましたが、
予想してシャッターを切る練習をしない限り、連写機能も発揮できません。

コマとコマの間に良い所があって、
肝心な一枚が撮れていないということは割とよくあることです。

まして、ストロボ(フラッシュ)撮影の時には連写できませんから
常々、画面を良く見るという癖をつけていないと、いつまでもカメラに使われるだけです。

技術が上がってくると、どうしても道具の限界は出てきますが、
最初から道具の議論をするんじゃなくて、
基本をマスターすることの方が、はるかに大事です。

 
今回は、抽象的な話になりました。
構図の話というより、芸術論みたいになってしまいました。
古いと思われるかもしれませんね~
(実際、古いですが…)

 
カメラだけでなく、楽器でもなんでも道具の話はするけれども、
使い方の話、基本的な考え方の話ってあまりないので、
ちょっと続けてお話ししてみました。

 
繰り返しますが、カメラで操作するところは、
「絞り」「シャッタースピード」「ピント」しかないんです。
感度や色温度やらの話は、その後の話です。

 
「おお!!」というような写真を撮ることのできる、
ママさんフォトグラファーの出現を楽しみにしています。