芸術のお話

22/07/2016

ちょっと、機械のお話から外れて、芸術のお話など…

「芸術」?「アート」?

芸術の世界から離れた私が、芸術云々を話すのも如何なものかとは思いますが、
最近、少々気になる動き(?)があります。

というのも、やたらと「アート」という単語を耳にする機会が増えた事です。
なんでも「アート」と言ってしまう感覚に、すごく疑問を感じます。

日本って、漢字で言うと堅苦しいもんだから、すぐカタカナにしますよね。
時代の先端みたいな風に思わせたいんでしょうか??
調べないとわからない単語を、なんとなくわかったように過ごしてますがねぇ…

 
英語じゃないと説明できない場合はしかたないけれど、
わざわざ「コンプライアンス」なんて言わないで、
「社内規範」って言えばいいじゃないですか?

そのくせ「見える化」?
「可視化」じゃいけねぇのかい?
「女子力」? 具体的に何が女子力なんだい!
こんな感じで、漠然としてますよねぇ。

 
話が、思いっきり逸れました…
芸術って何だと思いますか?

 
学生の頃、芸術とはなんぞや…と悩んだものです。

芸術の性格

明らかに言えるのは、芸術とは
必ずしも美しいものではなく、かといって問題提起に偏ったものでもない…
ということです。
 
路傍の石…そのままならただの石ころですが、
その石に、額縁をあてると芸術になります。
ちょっと乱暴な言い方ですが…

ある面で、日常の中から注意を喚起する…みたいな性格が芸術にはあります。

 
普通に家畜として見ていれば、ただの鶏も伊藤若冲の眼で、
あれだけの解像力で観察をし作品として創作することができるわけですね。
ただ単に、美しく描きたかったのかというと、ちょっと違うと思います。

結果的な美しさは必要かもしれませんが、
美しいかと問われると必ずしもそうとは言えない、
でも、芸術と言われる作品も多数存在します。

 
かつて、お世話になった方に、
「生命の琴線に触れるもの」と説明された事があります。
私は、加えて「生命の発露」だと思っています。
止むに止まれず…そういう内側からのエネルギーで創作されたもの、
そう感じられるもの…じゃないかなと、最近思います。

 
何故かはわからないけれど、衝撃・感動を得るものに接した時、
背景に何があるのか、何故、自分はインパクトを受けたのか…

好き嫌いだけではなく、一歩踏み込んで考えてみると
物の見方が変わるかもしれませんよ。

 
美術館か博物館、行きたくなってきた…

芸術の話

Posted by yamasan_2001