撮像素子(イメージセンサー)のクリーニング

03/08/2018

ちょっと時間が経過していますが、
撮像素子=イメージセンサーに異物が付着しているのを発見。
おいそれと触るわけにもいかず、色々調べてやってみました。

ミラーレスの撮像素子は…


いままでのOVF機、ミラー付きの一眼では発生しなかったことですが、ミラーレス一眼、特に頻繁に使うようになったα7IIIの撮像素子=イメージセンサーに肉眼でもわかる異物が付着していました。

撮影時、ある条件になると黒い異物が見えることに気づきレンズを外して前玉、後玉を確認しても何もなし…ボディの方を見てみると撮像素子(イメージセンサー)に白っぽい異物が肉眼で確認できました。

ブロワーでも取れないので、仕方なく撮影続行。Adobe Lightroomでなんとかごまかせましたが、複雑な物や顔に重なってしまってはごまかせるものではありません。

早速調べてみたところ、見える大きさの異物ならすぐわかりますが、非常に小さなチリの場合、条件が重ならないと気づかない場合もあるようです。

OVF機と違って、ミラーレス機はレンズを外すと撮像素子(イメージセンサー)が露出しますから、より異物が付着しやすいんですよね。

結構、気を使ってレンズ交換していたつもりですが、それでも異物を呼び込んでしまいました。

 
さーて困った。どうするかなぁ…

近くにサービスセンターがあれば良いけれど…

さて、不安なく撮像素子(イメージセンサー)のクリーニングをしてもらうのであれば、各メーカーのサービスセンターに持ち込むのが良いでしょうが、大都市にでも住んでいない限り、カメラをサービスセンターに送ってクリーニングしてもらうとなると、数日間はカメラ無しの状態になってしまいます。 もちろん、それ相応のサービス料も発生します。

たまにしか使わないのであればサービスセンターに送った方が安心ですが、数日後には必要となると自分でなんとかするしかありません。

 
あー頭いたいなぁ…

撮像素子(イメージセンサー)の汚れのチェック

サービスに出すにしても、自分でクリーニングするにしても、まず本当に撮像素子(イメージセンサー)に汚れがあるのかどうか確認しなければいけません。

方法は簡単です。

絞りをF22以上に絞り込み、ピントをマニュアルで無限遠にした上で白い紙を撮影してみます。

カメラのモニターでも確認できますが一度に広範囲を確認できないので、面倒でもパソコンの画面で拡大して確認した方が確実です。

黒い点が確認できるようであれば、残念ながら異物の付着です。

まずはブロワーで排除してみる

悲観しても始まらないので、まずはできることから始めます。

先にブロワーでカメラのチリや埃を吹き飛ばしておきます。作業中に異物が撮像素子(イメージセンサー)についてしまっては元も子もありません。

その後、カメラを下に向けてレンズを外しブロワーを吹きます。

この時、ボンベタイプのブロアーを使うのは御法度です。 ボンベのガスが撮像素子(イメージセンサー)に付着してしまう場合もあり望まざる結果を招くことにもなりかねません。

その作業が終わったら、再び試写をして異物の有無を確認します。

それでも黒い点が確認されるようであれば、選択肢は2つ。センターに送るか自分でクリーニングするかです。

自分でクリーニングする!

私は、センターが近くにないのと次の撮影が近いのとで自分でクリーニングする方法を選びました、というかそうせざるを得ないですよね。 またそういう状況になった時にどの道自分でせざるを得ないのであれば、今回やっても結果は同じですから、慣れておいた方が利口です。 怖がって自分ではやらない人も多いですが、センターでも特殊な機械でやってるわけじゃなく人手でやってるわけですから、よほどヘマをやらない限り、なんとかなるでしょう。

撮像素子(イメージセンサー)クリーニングに必要な物=シルボン紙

まず一番必要な物は、クリーニングペーパーです。

ちょっと調べればいくらでも目につきますが「シルボン紙」と呼ばれるものです。製造元の製品名は「ダスパー」です。

一般的なクリーニングペーパより破れにくく毛羽立ちにくい材質のようです。(国際的に認められているとか。さすが日本!)

ニコンのクリーニングキットが有名ですが、「 Dusper K-3 半切サイズ 」 (500枚/束)が同じ商品です(80mm x 150mm)。標準サイズは、長さが倍になりますが、私個人としては150㎜でも長いなと思ったくらいなので半切で十分でしょう。

撮像素子(イメージセンサー)クリーニングに必要な物=ハイパークリーン EE-6310

先に目にしたのがハイパークリーン EE-6310というスプレーです(190ml)。 瓶入りもあるのですが何も考えずにポチってしまいました。以前はオリンパスが扱っていたそうだし、中身は同じなので気にしませ~ん。ちなみにEE-3310という物もありますが、これにはシリコンの高分子成分も含まれており、撮像素子(イメージセンサー)クリーニングには向かないんじゃないかと思います。

撮像素子(イメージセンサー)クリーニングに必要な物=無水エタノール

ニコンでは、ハイパークリーン EE-6310と無水エタノールを1:1で混合したものを使っているそうです。 

EE-6310だけだとイソヘキサン比率が高すぎて、親水性が低い(水溶性の汚れに弱い)点や乾燥が速すぎる点を回避するのに無水エタノールを混合するのも必要だと思います。(実感として乾燥が速くて、拭きながらペーパーに液が残っているかどうか疑わしかったです)

先に購入したのがスプレーなので混ぜようが無いので空になったら、後日瓶入りハイパークリーン EE-6310と一緒に購入する予定です

撮像素子(イメージセンサー)クリーニングに必要な物=ハンドラップ


写真をやってらっしゃる方はご存知と思いますが、クリーニング液を適量ペーパーに付けるのに使う道具です。

買ったのがスプレーなのに、何を考えたのか先に買ってしまいました。まぁ、高いもんじゃありませんし、調べれば安い物もいくらでもあります。 そんなに違いがあるとは思えませんから安いので良いと思います。

撮像素子(イメージセンサー)クリーニングに必要な物=割箸か指サック

シルボン紙を巻き付けるのに必要なのが割箸です。○○スティックなるものに巻いた方がいいのかもしれませんが、ニコンのサービスでも竹の棒を使っているようなので割箸で十分でしょう…という感覚で私は割箸使いました。

ちなみに、キャノンのサービスでは指サックの上にシルボン紙を巻いてレンズ清掃しているそうなので指サックを使うのも良いみたいですね。

私は後からこの記述を読んだのですが、指の方が当たりの強さがわかるので指サック式が良いとも思います。

ピンセットに巻き付ける方法も挙がっていましたが、先が尖った物でやるのは怖いですよね。

撮像素子(イメージセンサー)クリーニングをやってみる

まず、シルボン紙の端を三角に折り、折った中に棒を差し込んで巻いていきます。

この時、先端に5mm程度余裕が出るようにしてください。直接、棒が当たると撮像素子(イメージセンサー)を痛めることになります。

作業風景を撮れませんので(笑)写真を貼れませんでしたが、実例は動画にも挙がっていますから、そちらを参考にされると良いと思います。

私は、スプレーなのでシルボン紙を巻いた棒の表裏にワンプッシュずつハイパークリーン EE-6310を吹き付けました。 モタモタしていると割と速く乾燥してしまいます。

いきなり、撮像素子(イメージセンサー)クリーニングは怖いので、レンズの清掃からやってみると良いと思います。 液がどの程度で乾燥するのか、どの程度液を引くのか色々と前もってわかると思います。 レンズと撮像素子(イメージセンサー)では若干違いはありますが、イメージは掴めると思います。

ちなみに、レンズの清掃は中心から螺旋を描くように外側へと拭いていきます。ゴシゴシ拭くのではなく、クリーニング液でぬぐっていくという感じです。

撮像素子(イメージセンサー)のクリーニングも同じように中心から外側へなのですが、撮像素子(イメージセンサー)は長方形なので楕円を描くように拭いていきます。 最後はふちの部分ですが、巻いたシルボン紙の角を使うような感じで拭くと良いようです。 最後の部分は、スッと棒を離して終わります。ふち方向に流すと汚れが再付着する可能性があるからです・・・とは言え、そううまくはいかない、というかうまくいっているのかどうか見えやしません(無責任)

それでも、目立つ異物は無くなってくれました。

次第に度胸が湧くというかいい加減になるというか、どうも気に入らないので何度か繰り返してみて、もういいかな?と思うところで終了。

乾燥ムラが若干ありましたが、あまり一度に時間をかけるのもどうかと思ったので、とりあえず試写してみたところ相当意地悪く見ないとわからないくらいの状況まで改善したので、道具も片づけて完全終了しました。

後日読んだ記事では、多少拭きムラがあっても異物が付着したときほど気にする必要はないそうなので安心しました。 拭きムラは、ほとんど画像には写らないそうです。 うん、これ読んで一安心。

カメラの心臓部をいじるわけですから、それなりに怖さはありましたが、自分の道具ですから自分でメンテナンスできないとダメですよね。 ニコンではセミナーやってるそうですし。 だだし、自己責任でお願いします

壊れたからって私は責任持ちません。あなたがヘボなだけです(酷)

 
仮に、レンズや撮像素子(イメージセンサー)に異物が付着しても絶対やっちゃいけないこと…それは口で吹き飛ばそうとすることです。唾が飛んで余計悲惨な結果を招きます。え?そんなことしない?面倒くさがりは私だけか…

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ポイントは付きませんが、
瓶入りハイパークリーン EE-6310は、ここでしか販売されていないようです。
シルボン紙=ダスパーも同時に発注できます。