RODE StereoVideoMic デジカメ マイク選び

30/11/2016

マイク選びって、
いざ購入となるととたんに難しくなりますよね。
大きさ、価格そして音質。
使い方によって、マイク選びも変わってきます。

ちょっと大きい高音質マイク


購入した順番は、前回のTASCAM TM-2Xと前後しますが、

これは、非常に良くできたマイクだと思います。
今は手放してしまいましたが、財力が許せば残しておきたいマイクでした。

前回の繰り返しになりますが、X-Y方式のマイクを使ったのはこれが初めてでした。
別に、X-Y方式のマイクを探していたわけではなくて、audio-technica製じゃないマイクを使ってみたかったからです。
音質が劣るという理由ではなく、聞いていて陳腐だなぁ~と思ったんです。

youtubeで聴いてみた

他社のマイクを探すと言っても、
カタログデータだけでは音質はわからないのでyoutubeでいろいろ聴いてみました。
もちろん、youtube の音ですから、鵜呑みにはできません。
けれども、音の傾向はわかるだろうと思ったからです。

これも前回話しましたが、youtubeでのマイクの話は、大半が室内での話であり、
室内で外部マイクを使用するユーチューバーには有効かもしれませんが、
私の役に立つ情報は、あまりありませんでした。
ホワイトノイズや動作音を拾う拾わないという話より、屋外でのもっと大きな音に対してどうなんだろうということですね。
探したところ、海外の投稿などに比較できるものがあったのでそれを参考にしました。

たまたま、ビデオマイクということで目に止まったのが、(耳に残ったのが)
RODE StereoVideoMicでした。

形に驚き、音質に驚く

見なれたマイクと、全然形が違います。
まず、そこに驚きました。

そして、マイク本体の懸架のしかたに驚きました。
言ってしまえば、輪ゴムがスタビライザーになっているんですね。
本体が、宙づりになっていると説明すれば良いでしょうか。
台座にスタビライザーがあるものは多いですが、こういう方法もあるんですねぇ。

肝心の音質は、従来のA-B方式のマイクと違って、
自然なステレオ感でありながら、空間の広がりは感じられます。
音場が拡がりすぎて中央の音が痩せて違和感を感じるという事が無くなりました。
左右を拡げれば、拡がりは出るでしょうが、誇張して欲しくないんですよね。

 
これは、写真でも同じ事です。
シャープネス掛ければシャキッと見えますが、実はディティールが省かれているんですね。
コントラストも同じ事です。階調が省かれる場合があります。

 
要は、自分の耳に実際に聞こえる音と比べてどうか・・・なんです。
気分良く聞こえても、誇張されてはイヤなのです。
再生した時に、「今、○○通った?」と思うような音場が再現されると一番良いですね~

高音域が立ち過ぎるのも違和感を感じる要因です。
低音域が痩せてるから、高音域が目立つマイクも多いようです。
これが、一番嫌いでしたね。
いわゆるドンシャリになってはどうしようもありませんが、
やたらキラキラした音も嫌いですから。

こういった不満を解消してくれたのが、RODE StereoVideoMicでした。

大きさが仇?

しかし、問題もあります。
脚に乗せて撮影する場合は、カメラから離して設置できますが、
手持ちの場合は、マイクもひとまとめにしなくてはなりません。
そうなると、大きさが仇になります。前後に大きいんですね。

せっかくのカールコードも、触ってしまう原因になります。
基本的に、カメラのストロボシューに乗せる設計ですが、
普通のマイクのように手持ちにしようとすると、
スタビライザーのおかげで、本体を持てない問題があります。
グリップが必要になるという面倒が発生します。

 
電池の持ち時間は、無くなるまで使った事が無いのでわかりませんが、
006Pという、最近では汎用性に乏しい電池なので、これもちょっと問題かなと思います。
まだコンビニで売ってはいるようですが、時間の問題でしょう。
問題はそのくらいですね。

三脚据え付けての使い方ならお薦め

このマイク、感度の切り替えも強風時に必要なローカットも可能です。
手持ちで撮る事を考えないで良い方にはお薦めのマイクだと思います。

audio-technicaのAT9945CMの周波数特性が80~12,000Hz
RODEのStereo Video Micは、40Hz~20,000Hz
一概に、周波数特性だけでマイクの性能は決まりませんが、
ちょっと差が…
価格差はありますが、どちらを選びますか?
(どちらもX-Y型です)

Stereo Video Mic

 
audio-technica AT9945CM