驚異の動画機能 FUJIFILM X-T3
スチルカメラとしてのパフォーマンスが熟成されてきた感のあるFUJIFILM X-T3。
しかし、ムービーカメラとしての能力もかなり強化されて出てきました。
動画・静止画の能力を併せて考えるとコストパフォーマンスがいかに高いかわかります。
高感度に強い!X-T3
X-T20から高感度に強いことで何度か取り上げてきたFUJIFILMのカメラですが、
X-T3は、さらに機能強化されて出現しました。
動画撮影においても「4Kフレーム間NR」搭載によってノイズの発生率が2ステップ分近く改善されています。
ただし、4K30pの場合だけということで今後の発展待ちというところでしょうか?
動画モードでもカスタムホワイトバランスが使用可能になったのは良いかもしれませんね。
動画だと環境が違うところに移動する場合、ヘタにカスタム設定するよりオートを頼った方が良い場合も多いけど。
4K60p撮影できる!X-T3
なにより強調したいのは、4K60pで撮影できるということです。
PANASONICのGH5(4:2:2,10bit)やG9(4:2:0,8bit)も60p撮影できますが、フォーサーズだし
同じPANASONICのLUMIX DC-S1はフルサイズでかなり高額ですね。(4:2:0,8bit)
私の場合、鉄道動画の撮影が多くなりそうなのでどうしても60pが気になります。
30Pだけで見ると大した違和感は無いけれど、比較すると辛いですね~
よくパラパラ漫画なんていう言葉を聞きますが、そこまで酷くはないものの
動きに対する情報は多い方が良いですよね。
ビデオカメラでも一般的な機種は30pまでで選択肢が限られてます。
(ソニーのFDR-AX1がありますが、価格が論外です)
4K4Kとアピールしている機種は多いのですが、そのほとんどが30pなんですね~
60pで撮影できるんですよということをあまりアピールしていないように見えますが、
実は凄いことなんですよ?(4K60pでは1.18倍クロップされるという残念な点はありますが)
ちなみに30pとか60pとは?その違いは?
この、30pとか60pというのは1秒間に保存されるフレーム=コマ数のことで、数字が大きいほど滑らかな動きに見えます。
映画では24pの方が、臨場感があるといわれ、YouTubeでは60pの方が良いとも言われています。
難しく言うと、pではなくiもあります。
「i」は、インターレースのことで昔のテレビのように走査線の信号を奇数、偶数交互に読み出す方式です。
対して「p」は、プログレッシブのことで走査線の読み込みは奇数偶数同時なので、より綺麗な映像になります。
デジタルが当たり前になった今、プログレッシブ記録が主流になりつつあります。
難しい話より、実際に違いを見ていただいた方が早いので…
非常にわかりやすいですね。
被写体のスピードと距離によって見え方の違いが顕著になります。
しかしながら! 動画というのはそう簡単なものではなくて
実は非常に高いハードルがあります。
とりあえず、お手軽に60pで撮影できるということが嬉しいということです。
手が届かないけど凄いレンズ、MKXズーム!
FUJINONレンズは、歴史も古く良いレンズが多いのですが、
動画用のレンズも多く製造しています。
テレビでも、業務用のカメラのレンズ側面に「FUJINON」と書かれているのを目にすると思います。
X-T3での動画撮影には、一般的なスチル用のレンズで充分ですが、
本格的に撮影しようと思えば、FUJIFILM Xマウントのレンズも用意されています。
高価だし、手軽に使えるレベルのものではないのですが、
いかにもプロ用って感じが良くないですか?(笑)
民生用と何が違うのか興味があったので調べてみました。
どちらのレンズも
”ズーミング時の焦点移動や光軸ずれ、フォーカシング時の画角変動(ブリージング)も抑制しています。”
”全ての操作リングのギアピッチを統一”
やはり動画用レンズなので撮影中にズームイン・ズームアウトのことが考えられているんですね~
操作リングのギアピッチを統一って…高いだけありますね~
お求めになります?(笑)
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手放しじゃ喜べない…プロの壁を見る
動画って、静止画に比べて難しい単語がいっぱい出てきます。
静止画は1枚完結ですが、動画は何枚もの静止画が繋がったようなもので
当然、ファイル容量が大きくなります。
それを軽量化するために色々な圧縮形態があるのですが、まずそこから難しいです。
静止画は、jpeg圧縮1種類ですが、動画はそうじゃありません。
MPEG-4、AVC/H.264、HEVC/H.265はよく耳にしますが
「Apple ProRes」という規格もあり、
ProRes 4:2:2 HQ、ProRes 4:2:2、ProRes 4:2:2 LTに4:2:0というのがあります。
要するに変化を感じやすい部分は圧縮控えめ、そうでないところは高圧縮ということです。
圧縮率が上がればファイルはコンパクトになりますが、
rawとjpegのように、高圧縮になるとアプリでの編集が困難になります。
X-T3は、SDカードにH265 ALL-Iで4:2:0 10bit 400mbpsで撮影出来る上
HDMI出力時は4:2:2 10bitで外部記録できます。
できますが、AtomosのNINJAみたいなレコーダーが必要になります。
また、SDカードに記録できるとはいっても
4Gbごとに分割されるし、4:2:0かぁという声もあります。
さらに…
Log撮影の壁
最近では、Log撮影という言葉も聞くようになってきました。
簡単に言えば白飛び黒潰れしない撮影をしておいて
後からモニターに合わせて編集するということなのですが、これが難しいのであります。
この辺を気にするようになってくると、編集アプリもほぼプロ用になってきます。
映像の良し悪しは見ればわかりますが、どうやったら良くなるのかが実にわかりにくいんです。
YouTubeにも、作例が上がっていますが、え?それで良いの?っていう映像ばっかりです。
そりゃ、コントラストをうんと下げれば白から黒までモニターで再現できるようになりますが、
概してコントラスト不足、黒濃度不足のメリハリの無い動画が多いですね。
静止画でもそういう写真が多いですが、流行りなんでしょうか?
はっきり言って、それで良いなら高いカメラで撮る必要無いんじゃない?
という動画が多いですね~(曇りの映像みたいですね)
ラチチュードが広いというのは、真っ白真っ黒が無いことだと勘違いしてますよね~
モノクロプリントやってみてくださいと言いたくなります。
と、そういうことではなくて
ちょっと良い動画を撮りたいとなると、
途端に難しく、途端にお金が掛かるようになっちゃうんですよね。
X-T3で動画撮影する場合、MKXレンズはともかくとして
例えばProRes 4:2:2で撮影するには、外部録画機器が必要になり、同時にアプリも対応するものが必要になります。
ファイル容量も大きくなるので、ストレージも大きいものを用意しなければならなくなります。
別にプロの動画制作をやるわけではないのでそこまでお金と時間を掛けるわけにもいかず、どこで線引きしたらいいのかわからないジレンマがあります。
高コストパフォーマンスなX-T3
世間でも動画自体のフォーマットが固まっていない上、面倒なことを考えなければ
4K60pで撮影できるのは大きな魅力ですし、4:2:0 10bitながら400mbpsでSDカードに記録できるのは大きいです。
その上、静止画でも動画でも高感度時のノイズが少ないという魅力もあり、
X-T3になってAF性能も上がったようです。
うーん、α7IIIのフルサイズ4Kも30pだし、センサーの大きさより60Pに魅力感じます。
フジノンレンズ XF18mmF2 Rと一緒に欲しいなぁ…
あークロップ1.18倍だとXF16mm F2.8 R WRですね~
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