EOS Kiss MとEOS M5を比較してみた

20/03/2018

EOS Mシリーズに新たにKiss Mが加わります。
Kissの名が入ることで、エントリー機のイメージを受けますが、
後発なだけあって、かなりの機能強化になってます。

EOS Kiss Mのここが新しい


2018年 3月23日発売予定のEOS Kiss M

EF-M18-150 IS STM レンズキットが12万円を切るとあって
EOS M5の発売当初より若干安い市場価格で発売されるようです。

EOS Kiss MとEOS M5は、
どちらもAPS-Cセンサーでレンズマウントは、CANON Mマウント。
画素数もEOS M5の約2420万画素に対しEOS Kiss Mの約2410万画素とほぼ同じ。

名前や価格からEOS M5より低いイメージを持ちそうですが、魅力的なところが多数盛り込まれています。

EOS Kiss M AF性能の向上

筆頭に上げたいのが、AFエリアの拡大です。

常用しているレンズ、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMでは横約88%、縦約100%になります。
測距点も最大49点から最大143点に増えています。

EOS Kiss M 測距機能の拡充

最低測距輝度がEV-2に(M5は、-1EV)
AFフレームサイズ「小」でもコンティニュアスAFが使え
ゾーンAFでのピント合わせがより高密度になど、
EOS M5での不満が減った印象を持ちます。

EOS Kiss M バリアングル液晶モニターを搭載

M5で残念だったモニターがバリアングルになりました。

横方向からもモニターを見ることができるようになり、活用範囲が拡がりました。

EOS Kiss M ストラップ取り付け部の形状変更

小さい変更ですが、評判の悪かったEOS M5の丸穴から一般的な形状になりました。
幅がわかりませんので、普通のストラップが使えるかどうかは不明ですが
丸穴よりずっと使いやすそうです。

EOS Kiss M 映像エンジンのバージョンアップ

映像エンジンがDIGIC7からDIGIC8になり解像感の向上や低ノイズ化が期待できます。
映像エンジンのバージョンアップのたびに高感度耐性が上がっている気がしますが、
M5以上に性能が向上していると嬉しいですね。

EOS Kiss Mのまだわからないところ

一見嬉しい機能も増えていますが、
実際に手にしてみないと、自分の使い方に対応するか否かわからないところも多々あります。

EOS Kiss Mの瞳AF

ソニー機ではすっかり有名になったAF機能ですが、
ようやくキャノンのAFにも登場しました。

人物撮影激増で嬉しい機能ですが、実際の追随能力がまだ不明です。
また、精度も不明なので両手離しでは喜べませんが、
少なくとも、正面からの撮影なら使えるはずなので期待はしています。

【購入後追記】人物が小さかったり横向きの時は厳しいですが、ある程度の大きさでの撮影ならばちゃんと認識してくれます。

EOS Kiss Mでのマウントアダプター使用時のAF速度

M5でマウントアダプターを使った場合、動体の撮影では、かなり悔しい思いをしましたが、
EOS Kiss Mでどの程度改善されるのか期待しています。

これで、ストレスが減れば7DMarkⅡの出番が減るかもしれません。

【購入後追記】普通に撮影する場合は問題無いのですが、時々迷うことがあります。特に望遠レンズは迷う場合がありました。M5とあまり変わりません。

EOS Kiss Mの新しいRAWフォーマット「CR3」

どこがどう変わったのか、詳しい事がわかりません。
容量が減ったり、書きこみ速度が上がる代わりに
画像情報が省かれるなどということが無ければ良いのですが…

キャノンの仕様を見る限りでは、
何かが省かれているとは思えませんが。
RAWでしか撮影しない身には、気になるところです。

【購入後追記】特に何かが変わったという印象は無く、安心して使えます。

EOS Kiss Mのエントリー機なところ

M5との差別化なのか、Kissだからなのか
一部の機能は省かれたり限定されたりしています。
しょうがないと言えばしょうがないのですね。

EOS Kiss Mは4K動画が撮れるようになりました

あまり気に留めてはいないのですが、4K動画が撮れるようになりました。
しかし、4K動画の際にはコントラストAFなのでAFスピードは期待できません。

また4K動画撮影の際は、映像がクロップされて画角が狭くなります。
動画撮影の際は、どちらかというと広めに撮る方が多いので困りますね。

さらに4K動画の録画可能時間は最大で7分29秒しかありません。
FHD撮影の30分未満縛りでさえヒヤヒヤしながら使っているのに、7分29秒は厳しいですね。
JAZZ一曲より短いかもしれません(笑)
4K動画に関しては、撮れるだけという印象ですね。

FHDの場合は、上記の問題はありませんので安心です。

EOS Kiss Mの露出補正

非常に残念なのが、M5で頻繁に使う、露出補正ダイアルが省かれている点です。

【購入後追記】後ろのモニターで簡単に補正できます。表示も大きくて便利ですよ。

EOS Kiss Mのサイレントモード

機能として最初見たとき、大喜びだったのですがオート設定(SCN)の撮影でしか使えません。
つまり、絞り・シャッタースピードを設定することはできません。
また連続撮影もできません。
一番ガッカリなのは、RAW撮影には対応しないことです。

せっかくの機能なのに、これでは使えませんね。

EOS Kiss Mのバッテリーは「LP-E12」

重さはともかく、大きさにはほとんど影響無さそうなのにバッテリーが「LP-E12」なんですよね。
875mAh…予備バッテリーは絶対必要ですね。(M5は1040mAh)
常温で約235枚撮影できるので、半日程度ならなんとかなるかな…

EOS Kiss Mで使えるリモコンは無線のみ

あまり出番のないリモコンですが、
以前、M5で遊びで使った時ワイアレスリモコンのタイムラグが気になったことがあります。
ワイアードリモコンの「RS-60E3」はそれほどでもなかったので、
反応速度がどうなのか、使えるのか引っかかるところです。

EOS Kiss M の感想→購入?

せっかく追加した機能なのに使えない部分が多いですが、
AFまわりの機能強化は大いに期待できるところです。
実際、M5のAF「小」での撮影を頻繁に使っているので、
サーボAFが使えて、範囲も広くなるとあって期待はかなり大きいです。

エントリー機のシャッターは、1年で壊れるなんていう乱暴な話も見ましたが、
過去のKissでシャッターが壊れたことはありません。
シャッターどころか、カメラ自体が壊れたことはありませんから、その辺の不安は全くありません。
(M5も使い始めて1年経ちましたが、一切不具合無しです)

繰り返しになりますが、AFの機能強化、是非使ってみたいものです。
(というか、買う気満々です)

値下がり?EOS M5

EOS M5の方は、EOS Kiss Mの発売で値下がりが起こると思われます。
特に、女性には軽くて高機能なM5なら重さの負担を感じること無く写真の技術を学べるので、
これから、写真を始める人にも良いのではないでしょうか?
購入しやすくなりそうな今がお薦めです。

ミラーレス機では、ファインダーを覗かない人を良く見かけますが、
手振れ補正が付いていても、AFエリアが外れたときにシャッターが切れていては、
意図しないところにピントが合います。
そういう点では、ファインダーを見ながら撮影しないと安定しません。
スマホとカメラをごっちゃにしてはいけません。

最初からファインダーが組み込まれているM5は、
M6よりずっとお薦めできる機種です。

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EOS Kiss M、買ってしまいました

EOS M5とEOS Kiss M、価格差の意味がわかりません。