Panasonic HC-VX1M 三脚使っても安心
カメラの動画性能が上がって、ビデオカメラの影が薄くなった感もありますが、
ちょっと踏み込むとやっぱり動画はビデオカメラの方が圧倒的に使いやすいようですね。
選ぶ際に色々考えなければならない点が多々ありますが、
中でも気になった点が、三脚利用の場合の挙動です。
(写真はクリックで拡大、余黒クリックで元に戻ります)
ビデオカメラ購入まで
動画より静止画の撮影が増えて動画撮影からすっかり遠ざかって、まともに動画撮影しなくなっていましたが、鉄道旅行をしたくなったこともありビデオカメラの導入が必要になりました。
一眼動画じゃダメなの?
もちろんα7IIIでの動画撮影は考えましたが、動画撮影中には静止画を撮影することができないのでカメラ1台では厳しく、装備が大きくなることもあって一眼動画は考えにくかったですね。
また、鉄道動画を撮影するとなると長時間撮影が当たり前になります。一眼動画での大きなネックです。30分制限は「日EU経済連携協定(EPA)」が2019年2月1日発効されたことより、ファームウェアのアップデートで制限解除になる可能性がありますが、30分に到達する前に機器の発熱で動作停止することもあるそうなので、まだ長時間の撮影には向かないようです。
今、私が所有しているレンズでは問題ありませんが、AF時の音をマイクが拾ってしまうという問題もあります。内蔵のマイクは音質に問題があり、外部マイクを使うのが前提になりますが、カメラのホットシューにマイクを載せてもレンズの動作音が大きいとやはりその音を拾ってしまいます。
さらには、バッテリーの問題ですね。ビデオカメラは容量の大きなバッテリーを付けることも可能ですが、一眼の場合はパワーグリップなどでバッテリー容量を増やすことになり必然的に装備が重く大きくなってしまいます。
ちなみに、一眼動画ではズーミングが手動になりますが、ズーミング中にカメラに触る音が入ってしまいます。
音に関して考えると一眼でもビデオカメラでもマイクとカメラをどう離すかが課題になるようです。ちょっとした接触でもマイクが音を拾ってしまうんですよね。
映像の美しさを考えると一眼動画の魅力は大きいですが、旅行時のハンドリングを考えると一眼動画はあきらめざるを得ませんね。
ビデオカメラは基本的に三脚使います
鉄道動画の場合は一般的に三脚使用で、車窓撮影も手持ちではなくクランプを使ってます。(最近はクランプを付けるところが無くて…)
クランプに関しては、大小さまざまなクランプが発売されるようになり選択肢が増えすぎて困るほどですが、三脚はカーボン三脚の登場で軽くはなりましたが高価、かといってアルミ製は重く、旅行にも使える三脚を探しに探してやっと辿り着いたのがこの三脚です。
お薦めのカーボン三脚です
Panasonic HC-VX1M VS Sony FDR-AX55
さて、Panasonic HC-VX1M購入に至る前に検討していた…というか購入するつもりだったのはSony FDR-AX55でした。
仕様等を調べている頃にAX60が発売されましたが、発売直後でまだ高く、機能的に何も変わっていないようだったのでAX-55にほぼ決めていました。
センサーは申し分ないし、XAVC S HD/4K の時だけという制約はありますがリニアPCMでの音声記録ができます。
HC-VX1Mより高額な分(?)ファインダー付きでマニュアル撮影もかなりしやすい造りになっています。
なにより高い評価を受けている「空間光学手ブレ補正」を搭載しています。
一方のVX1Mは、安い分ファインダーが無くマニュアルに簡単に移行できるボタンもありません。
音声もAACです。
手振れ補正に関してはYouTubeで比較しましたが、それほど大きな差は感じられませんでした。
普通に使う分には…ですが。
三脚に載せたらカメラが揺れても FDR-AX55
ほぼAX55に決まっていたのを覆したのは、三脚使用時の動作です。
Sony機すべてがそうなのかどうなのか、よくわかりませんが多くのSony機はビデオカメラを三脚に載せた場合自動的にというか強制的にというか、手振れ補正がOFFになる仕様になっています。(某価格比較サイトではAX55も例外ではないようです)
確かに手振れ補正動作時は、微妙に画像がクロップされパン・ティルトしたときに動作がぎこちなくなる現象が発生する場合があります。
それを無くすために自動的に手振れ補正がOFFになるというのは納得できる話なのですが、Sony機は静止状態が続くと揺れを検知してもなかなか手振れ補正が復帰せず、かなりの揺れを検知してやっと手振れ補正が復帰する仕様なのです。
普通に使う分には問題無いですよね?
ところが、鉄道動画の撮影の場合、それでは困ってしまうんです。
三脚を設置した地面が振動した場合、どうでしょう?線路端で撮影した時の振動を検知してくれないと困るんですよね…
そうなると車窓動画も同じことです。停車中に手振れ補正がOFFになって、発車後に復帰してくれないと細かい振動が記録されっぱなしになってしまいます。
土台ごと振動した場合に、対処してくれないと困るんです。
そんな看過できない問題があったため、Panasonic HC-VX1M購入と相成りました。Panasonic機は手振れ補正の復帰が速いからです。
本当に欲しかったのは、上位機HC-WXF1Mですが、そんなに出番が無さそうなのにかなり高いですからね。(後で後悔)
結果的に他に疑問を感じる、Panasonic HC-VX1M
動画で説明できないのが何とも残念で説得力に欠けますが、運動会とかと違う使い方で痛感した、HC-VX1Mの?な部分についてお話しましょう。
1、タッチパネルの感度がダメダメ
とにかくタッチパネルの反応が鈍くて、手持ち撮影の時に操作するとカメラが動くこともあります。このタッチパネルの反応の鈍さが後の問題と相まって非常に使い勝手の悪さに輪をかけています。
2、フェードイン・フェードアウトの設定が毎回必要
後で編集する手間を省くため、フェードイン・フェードアウトを使いたいのですが、このPanasonic HC-VX1M、一度モニターを閉じると、また設定しなおさないとフェードイン・フェードアウトが「切」に戻ってしまいます。設定を記憶する方法は無いかと探しましたがそれが無くガッカリしました。
3、幻惑されやすくない?
寝台特急の車窓動画で使いましたが、なんでもないホームでの撮影でも幻惑されたのかアウトフォーカスされてしまいました。最初からわかっていれば対処したのですが…
4、マニュアルフォーカスが使いにくい
マニュアルフォーカスの使用を考えていないとしか思えないです。メートル表示も一緒に出てくれればまだわかりやすいと思うのですが、ピーキング表示しか頼るものがなく、ピント位置が近すぎるのか遠すぎるのかわかるまでかなりの時間「+」「-」を押さなければなりません。おまけにタッチパネルの反応が悪いのでイライラMAXです。ファインダーがあれば、まだわかりやすいかもしれないのですが…
5、アクセサリーシューの位置が…
マイクをアクセサリーシューに付けた場合、注意しないと指が当たります。カメラを触る音が入らないために外部マイクを付けるのにこれでは意味がありません。
6、三脚穴の位置が前すぎ
当然、バランスが悪いですよね。ちょっと三脚を緩めるとすぐ後ろに傾きます。カウンターウエイトがわざわざ必要ですか?
マニュアル撮影したいならHC-WXF1Mを使わないとダメ?
タッチパネルの反応については、あちこちで酷評されてますよね。
サブカメラいらないからAX60くらいの価格に抑えていただけると良いのですが…
やっぱりファインダーがあった方が使いやすいですね。特に車窓動画の場合には左右どちらに窓があっても撮影できないと困りますからね。
マニュアルフォーカスの場合には、やはりファインダーが欲しいです。
コストパフォーマンスは抜群、Panasonic HC-VX1M
ずいぶんとネガティブなコメントばっかりしましたが、
私の使い方が偏っているだけで通常の使い方であればコストパフォーマンスに優れたビデオカメラだと思います。
この軽さ、この大きさで4K?と思います。解像感の高さには驚きます。
手振れ補正も良い利き方をしてくれます。YouTubeで比較動画も見ましたが大差ありませんでした。
25.0mm〜600.0mmという焦点距離も良いですね。25.0mmからというのがAX55にはない魅力です。
後継機、HC-VX2Mを買うか在庫のHC-VX1Mを買うか…
価格によっては、内容に変化が無かったのでHC-VX1Mが大変お得なのではないでしょうか?
お子様の成長記録や、ペットの撮影など普通の撮影にはSony機より若干お安いHC-VX1Mがお薦めです。
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やっぱりSony? FDR-AX60
ファインダーレスのAX45もありますが、若干お得感のあるこちらの方がお薦めです。
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