α7IIIで中秋の名月の翌日の月を撮影
はい、やまさんです。
中秋の名月は曇りで撮影できませんでしたが、
翌日の満月は雲がかかることもなく撮影できました。
驚いたのは、全画素超解像ズームです。
(写真はクリックで拡大、余黒クリックで元に戻ります)
RAWでの満月撮影
レンズは、EF70-300mm F4-5.6 IS II USM。一脚をウエストで受けて撮影しました。
300mmと言っても、相手が月ですからそれは小さいもんです。フレキシブルスポットのSより少々大きい程度で、AFが時々迷う状況ですが上手く月の輪郭にフォーカスエリアを持っていけば合焦してくれました。
拡大率いっぱいでトリミングした上で、ホワイトバランスしすぎると面白くないので、色温度を若干アンバーに振っています。
全画素超解像ズームでの満月撮影
こちらも同じレンズでの撮影ですが、全画素超解像ズームで撮影したものです。
明るさを若干プラスした程度で、ほとんど撮って出しです。(もちろんトリミングはしています)
制約があるので常用できるというわけではありませんが、これだけ撮れるとなると活用の場が増えそうですがいかがでしょうか?
面白いのが、最初から見た目に近い色が出ていることです。少しコントラストというか、シャープネスというかが強い気がしますが妙に立体感ありますね。
全画素超解像ズームの仕組みは?
広義に言えばデジタルズームの一つなのですが、画像処理技術によって画素補完を行うもので、写真を構成する全ての画素を解析し解像感を保ったまま拡大するとのことで、従来のデジタルズームに比べてジャギーが目立たず、SONYはほとんど劣化しないと言っています。
単なるトリミングやクロップとは違いデジタル補完なのでここまで画質を維持することができるのだろうと思います。
コンパクトデジカメやビデオカメラなどには昔からデジタルズームがありましたが、ジャギーが酷くてとても使える機能ではありませんがここまで撮れるとなると使い道を考えないともったいないですね。
全画素超解像ズームの利用と制約
まず、何が便利かと言うと装着しているレンズが無段階で最大2倍まで拡大できるということです。単焦点レンズも100mmのレンズが100-200㎜のズームレンズになるようなものです。
さらにうれしいことにレンズの開放値がそのままです。エクステンダーを挟むと半絞り乃至1絞り暗くなりますが、そのままということはシャッタースピードを切り詰めなくても済むということになりますね。
ただし、嬉しいことばかりではありません。まだまだ特殊な使い方なので制約もあります。
まず、RAW(ARW)での撮影ができません。なので、各補正があまり大胆にはできなくなります。とは言え、Adobe Lightroomでは普通に補正できるので困るものでもないような…
さらに困ったことに、フォーカスエリアが中央だけになってしまいます。これはかなり大きな制約です。撮影状況を良く考えないと、倍率は上がったけれどピントが合っていないのでは何の意味もありませんからね。
使い道としては、今回のように真ん中に主被写体があることです。いわゆる日の丸写真構図ならフォーカスエリアが中央でも気にする必要はありませんね。
もう一つは、ある程度被写界深度が稼げる絞りが出る場合です。画面中央から本来ピントを合わせたい場所までが被写界深度でカバーできているなら、使っても問題無さそうです。
問題は、普段RAWでしか撮影していないので設定に手間取ることです。なので、保存形式の呼び出しをゴミ箱ボタンに設定し、ズーム操作をコントロールホイールの中央ボタンに設定しました。たまにしか使わないので、どこに割り当てたか忘れてしまうという面倒はありますが、普段使わないので逆にわかりやすいです(笑)
以前、人物撮影でも試したことがありますがシビアに見なければ文句が言えないレベルでした。せっかくの機能なのでもうちょっと使ってみたいと思います。
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