RAW現像の手順

17/08/2016

たいていのカメラは、rawフォーマットでの撮影が可能です。
現像の手順はjpeg画像と変わらないので、
難しいことじゃありません。

RAW現像は、難しくない

調整そのものは、JPEGの調整とほぼ同じです。
設定項目は増えますが、意味はすぐわかると思います。


キャノンのデジタルカメラを購入すると同梱されている、
Digital Photo Professionalの画面です。

簡単な操作で調整できるので、ほとんどこれを使っています。
他社のツールも数値が異なったりはしますが、概ね同じコマンドがあります。

調整手順

(画面クリックで拡大、余黒クリックで元に戻ります)

巌流島での撮影です
撮影したままの写真です

 

明るさ+0.67
色温度を6000℃に調整

 

コントラスト+2
ハイライト-4

 

色の濃さ+4

 

アンシャープマスク+5
細かさ+7
しきい値+2

 
に設定した後、jpeg変換して保存しています。

調整こまごま

例の写真は、変化がわかりやすいように、ちょっと大げさに調整しています。

重量感が無いので、色の濃さも調整していますが+4まで調整することはまずありません。
アンシャープマスクも+5まで調整することは滅多にありません。

シャープネスとアンシャープマスクは、PhotoShopにもあるフィルターですが、
アンシャープマスクの方が、奇麗にシャープさをプラスしてくれるので安心して使っています。

この作例で使ったコマンドのほとんどは、jpeg画像でも使えるコマンドですが、
調整の掛り方が緩やかで、jpeg画像を調整した時のようなわざとらしさが無いですね。

使って欲しい、ホワイトバランス

唯一、RAWモードの時に使えるコマンドでありながら最も多用するのが、
ホワイトバランス調整色温度です。
(ホワイトバランス調整と書かれた下のプルダウンメニュー内にあります)

個別に(R、G、B)調整する方法もありますが、
そう簡単にうまく調整できるものではありません。

また、スポイトツールを使って、白若しくは黒のサンプルを拾って
バランス調整する方法もありますが、これも結構苦労します。
(jpeg画像を調整する場合には、おのずとスポイトツールを使う事になります)

作例での場合は、特に調整する必要も無いのですが、
室内で、ノンストロボの場合、
照明が白熱球だと、色調がアンバー(茶色~黄色)に傾く事があります。

こういった時に、色温度調整は、大変役に立ちます。
逆の事例として、日蔭では全体的に青っぽくなりますが
低い色温度側に簡単に調整することができます。

昔は、色温度計というもので色温度を計った上で
色フィルターを使って色調整していました。
色温度計=カラーメーターは高いし、
フィルターも何枚も必要なので馬鹿になりません。
(コダックのフィルターが1990年代で1200円くらいでしたね)

その手間と出費を考えると、随分便利になったものです。
ですから、これを使わない手はありませんよ~!

保存と終了

保存するときに「変換して保存」を選択することと
(jpegに変換と書かれていればいいんですけどね)
作業終了時に、「画像が編集されています。保存しますか?」
「いいえ」を選択すれば、元の画像データはそのままですから、
とにかく、コマンドをいろいろ操作してみてください。

PhotoShopあたりだと各社に対応していると思いますが、
カメラメーカーのアプリは、同じRAWデータでありながら
自社のファイル形式にしか対応していない場合が多いようです。
しかし、主だったコマンドは装備されているはずですので、
基本的なところを説明しました。

 

違う所から撮ってみました
ちょっと明る過ぎました
(背景のコントラストが…)