cr2.(RAW)ファイルが開けない ?

29/05/2017

先日、raw現像について疑問を持つ記事を見たので、
改めて、rawファイルと現像についてお話したいと思います。
JPEGは、取扱いは簡単ですが融通が利かない、rawは取扱いは面倒ですが補正できる範囲が格段に拡がります。

Digital Photo Professional Ver.4.xはインストールされていますか?

cr2ファイルが開けないということはキャノンのカメラをお使いのことと思いますが、
Digital Photo Professional 4をインストールすることで画像確認できるようになります。

まだインストールされていない方は、ソフトウエアダウンロードよりダウンロードののちインストールしてください(カメラのシリアルナンバーが必要です)

cr2.ファイルとは?

cr2.ファイルとはキャノンのraw形式の画像ファイル形式です。
以前、rawファイルのこととraw現像について書いた記事がこちらです。

rawのすすめ

CR2(RAW)ファイルをAdobe Lightroomで開くには

 
ごく普通に、写真撮影時に使われている保存形式は「jpeg」ですが、
たまに見る、「間違ってrawで保存してしまいました」というように登場するraw形式とは、jepgファイル生成前の「生」データの事です。

詳しくはこちら RAW画像

細かい事はともかく、実際に扱ってみるとraw→dng→jpegの方が補正時の無理がききます。
ほとんど真っ黒みたいな写真の場合、jpegからの画像補正だと階調や画質の大部分が犠牲になりますが、raw→dng→jpegだと結構なんとかなります。

私も、以前は「jpegでいいじゃん」と思っていましたし、各カメラメーカーも独自の撮影エンジンを搭載して、綺麗な写真を生成するようになってきましたが、完全逆光のような極端な環境で撮影したときなどは、補正しようがない結果になるようです。

最近では、「プラス2/3絞りだったな…」と思いつつも、撮ったままにしてしまい、Adobe LightRoomでの補正に依存してます。

各カメラメーカーのrawファイルと無償アプリ

ちょっと調べてみましたが、ファイルネームで調べても検索結果が1ページ目に出てこないなど、
カメラは売るけど、その後の事はボチボチというメーカーが多いですね。

 
・ソニー(Sony):ARW、SR2、SRF
主なアプリ
・カシオ(CASIO):DNG
主なアプリ?
・キヤノン(Canon):CR2、CR3、DNG
主なアプリ
・富士フイルム(FUJIFILM):RAF
主なアプリ
主なアプリ
・ニコン(Nikon):NEF、NRW
主なアプリ
・オリンパス(OLYMPUS):ORF
主なアプリ
・パナソニック(Panasonic):RW2、RAW
主なアプリ
もしくは
・ペンタックス(PENTAX):PEF、DNG
主なアプリ
ざっとこんなところでしょうか?

以前、パナのrw2を現像してみようとしていろいろ調べた時、
SILKYPIXが出てきましたが機能限定がどうのこうのと、面倒な事があちこちの記事に書かれていて、アプリをダウンロードしないまま放置していました。
市川ラボの製品で、カシオ、富士も使っているようですが、機能限定ではないSILKYPIXが有料であるならば、LightRoomを使おうという事になりました。
(ちなみに、パナのrw2ファイルのLightRoom現像は簡単にできました)

 
ざっと見てこれだけアプリがあり、メーカーごとの特性を盛り込めるか否かで賛否が分かれるようですが、それが却って邪魔に思えます。

このような、自社アプリの有無もメーカーによって違いますのであらかじめ、確認しておく必要があると思います。
それが調べにくいメーカーのカメラをわざわざ使うというのも疑問がありますが…

Adobe LightRoomでは?

過去記事でも話しましたが、同じキャノンのcr2.ファイルでもEOS Kiss x6iまでは開けていたのに、EOS 80D、EOS M5に買い替えたら開けなくなりました。
新しいLightRoom Classicならほぼ間違いなく開けるcr2.ファイルですが、私のように古いLightloom(未だに5です)を使っているとcr2.ファイルは読み込めません。
そのままでは読み込めませんが、Adobe DNG Converterでrawファイルをdngファイルに変換することで今でも現像することができます。
DNG Converterは、ほとんどのカメラのraw形式をdng形式に変換できるのでカメラが変わっても同じLightloomを使い続けることができます。
カメラごとの違いが最小に抑えられるのでカメラが変わっても色調を揃えることができます。

dngファイルならWindowsで開けます

dngファイルはWindows上でも画像確認することができます。また、画像のサイズをDNGコンバーター上で変更すれば大きな画像にすることもできます。

HDDの容量が気になる方は、jpegへ現像した後、rawファイルの入ったフォルダを残しておけば、dngファイルのフォルダを消去しても必要な時に再度変換すればLightRoomで開けます。(面倒ですが…)

dngに変換してはいけないだって???

 
過去記事でcr2ファイルとdngファイルのことを記事にした上で似た内容の記事を追加したのは、「dngに変換すべきではない」という記事を見たからです。

ビックリしました。dngに変換してはいけない理由はどこにもありません。
間違って同じフォルダを指定してもファイル拡張子を「dng」にしておけば、
別々のファイルになりますから、rawファイルの方が書き換えられてしまう事はありません。

変換=書き換えではありませんので、勘違いですね。